ブレストの乱暴者
「ブレストの乱暴者」というジャン・ジュネ原作の小説を映画化した「ケレル」…のサントラがHMVから届きました。監督はドイツ出身のライナー・ヴェルナー・ファスビンダー。メロドラマの巨匠とか社会派とか言われています。37歳の若さで亡くなってしまいましたが、彼の作品はTVシリーズを含め40本ほどあります。日本で公開された、またはビデオ化された作品はごく一部(ケレル、マリア・ブラウンの結婚、リリー・マルレーン、ヴェロニカ・フォスのあこがれ等)ですが、「ケレル」もその作品のうちの一つで、ファスビンダーの遺作になってしまいました。常に夕焼けで、日の沈まない港町「ブレスト」。そこで繰り広げられる、水兵「ケレル」を中心とした愛憎劇とでもいっておきましょうか。原作がジュネの作品なので、当然のように同性愛の描写がでてきます。そのせいか他のファスビンダー作品を評価していても、この作品だけは感覚的に受け入れ難い人もいるようですが…
現在、ファスビンダー監督の作品は日本語版でDVD化されているのは一本もないので(リリー・マルレーンは廃盤)、何処の会社でもいいからリリースして欲しいです(アップリンクあたりがやってくれないかな…)。ヨーロッパやアメリカでは評価が高い作家なので多くの作品がDVD化されています。
日本語版DVDが出ないので、サントラだけでもと思い。HMVで購入しました。映画を見てないとピンと来ない内容かも知れません。
劇中でリジアーヌ役を演じるジャンヌ・モローが歌う「 Each Man Kill The Things He Loves」は、なんと作詞のクレジットにオスカー・ワイルドの名がありました。ワイルドは1900年に亡くなっているので、意図せずしたコラボレーションということになりますね。あと、CDジャケットのデザインは(おそらくアメリカ公開時のポスターも同じデザインだと思われる)アンディ・ウォーホルです。本編とはまったく関係ないイメージが使用されていますが、こちらも豪華なコラボレーションだといえるでしょう。

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